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ソフト化されるとついてくる特典とは

ひとつの映画作品はシアターでの公開がひとまず終了した時点で「ソフト化」が進められることが多いでしょう。それはシアターで多くの観客を動員できた人気作品、話題作品であるほどソフト販売の本数も期待されるものです。

その作品をソフト、つまりDVDやブルーレイで購入すると、その後は何度でもその作品を好きなときに楽しむことができます。DVDやブルーレイのようにデジタル化されて収録されるのが現在では主流ですが、これらのいい点としては収録されているメディアが欠損しないかぎり、収録データは劣化することがないということです。ある意味、劇場のスクリーンよりもキレイな映像を楽しむことができるのです。

「ホームシアター」という言葉は現在では半ば一般的な言葉として認識されています。自宅に専用の再生環境を構築して、まるで劇場で楽しむかのようにその作品を楽しむのです。「映画好き」の人はこのような環境に憧れるもので、自分だけのプライベートシアターとして大規模なシステムを構築している人も多くいます。ソフト化された作品を存分に楽しむためには、映像と音声をより迫力あるものにすることが必要です。一般的なテレビの音声とは違い、映画に収録された音声は臨場感を大切にされた、考えぬかれた、磨き上げられたものです。それらを制作者の意図通りに再生するためには、テレビについているスピーカーだけではいけないのです。「サラウンド」の音を意図通りに楽しむためには、それ専用の設備を構築する必要があります。また、映像も近年のブルーレイではDVDよりも高解像度で収録されているものですから、より大きな画面のテレビを用いることで、画質を損なうことなく迫力のある映像が楽しめるのです。

さらに、ソフト化された作品ならではの特典も期待できるところです。よくあるのは「特典映像」として収録の様子や制作の過程、各出演者や各スタッフのインタビューのようなものまで収録されていることです。それによってその作品のバックボーンをより深く知ることができ、繰り返し作品を楽しんだ時に「ここが苦心して作られたシーンなのか」などと、これまでとは違った角度でその作品を楽しむことができるのです。

さらに、劇場公開時にはやむなく「カット」されたシーンなどが付け加えられていることもあります。それはトータルとしてはなくても作品として成り立つシーンであり、劇場で放映されたときにはなかったはずのシーンです。ですが、なんらかの意図があり、しっかりと収録されていたものです。最終的な調製の際に、時間の都合のためにカットされたシーンとなります。それが挟まれることでより物語に深みが出たり、前後のシーンの意味がより深くわかったりするのです。

その映画作品を骨の髄まで楽しむためには、ソフト化されたものを購入しない手はないでしょう。それらはよりその作品世界に浸るためのパスポートのようなものです。さまざまな角度から、さまざまな人が、自分の好きなように作品を楽しむことができるための、唯一にして絶対の存在です。「劇場で観たからもういい」という作品はべつにそれでもいいのです。それは人によります。ですが何度も足を運んで観た、またはまた観たい、などという場合にはソフトを購入するのがいいでしょう。

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